Graduate school

外国語学研究科

2014外国語学研究科シンポジウム(報告)

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 去る2014年11月29日(土)、「外国語学研究科シンポジウム:視点」が、大学院外国語学研究科主催・外国語学会英語語部会共催により開催された。
 これは、本学大学院外国語学研究科において中国言語文化学専攻が博士後期課程の完成年度を迎えたことにより、先行の英語学専攻・日本言語文化学専攻とあわせて、3専攻の研究指導体制の陣容が名実ともに整ったことを記念するものである。3専攻共通に設定可能なテーマとして選ばれたのが<視点>である。
 高橋弥守彦研究科委員長並びに太田政男本学学長による挨拶に続き、まずは外国語学研究科教員による研究発表と質疑応答が行なわれた。発表順に、大月実(本学教授)「英語・ドイツ語・フランス語に依る事態把握の特性」、田中寛(本学教授)「対照研究から見た形式語研究」、そして高橋弥守彦(本学教授)「中日両言語の視点について」である。
このあと、国際的に活躍されている招聘講師による研究発表が行なわれた。彭広陸(中国・東北大学教授)「単語の概念に見られる中日両語の「視点」の類型的な相違について」、秋元実治(青山学院大学名誉教授)「文法化過程と主観化」、そして池上嘉彦(東京大学名誉教授)「<視点>から<事態把握>へ ― <自己ゼロ化>の言語学と詩学」である。
 それぞれ約1時間の研究発表に対して活発な質疑応答が交わされた。学外からも多数の参加者を得て盛況のうちに終えることができた。なお、このシンポジウムの成果は、次年度の『外国語学研究』に掲載予定である。